【視察レポート】横須賀 浦賀ドックと城ケ崎砲台 視察ツアー

2020年1月29日幹事役立ち情報

お久しぶりです。スタッフHです。

先日、神奈川県横須賀市の新しい観光スポットを旅行業者に紹介する視察ツアーに行ってきました。

昨年は軍港クルーズで度々お世話になった横須賀市、まだまだ観光資源の隠し玉いろいろ持ってますね~!

ということで、早速その時のレポートと新しい観光スポットをご紹介しましょう。

 

当日はあいにくの雨模様。まずは大型バスで横須賀駅を出発し、20分ほどで浦賀港へ。

ここで大型バスから半分位の大きさのマイクロバスへ乗り換え、小高い丘を目指します。

約10分程で最初の見学場所、現在まだ一般非公開の「千代ケ崎砲台跡」に到着。

小さいバスに乗り換えたのは、丘を登っていく道が細く、大型バスが通れない上、この砲台跡地、いつもは閉まっているゲートの門があり、マイクロバスがギリギリ入れる幅しかないからです。何だかかえってワクワク感が増しますね~。入れる友達を限定した子供の頃の秘密基地のような。。わかるかなぁ~?

バスを降りてみるとまさに!秘密基地のよう!

子供の頃こんな場所で遊べたらきっと凄く面白かったろうな~!

市の職員の方のガイドで中に進みます。

ここ、「千代ケ崎砲台跡」は日本遺産文化財の一つで、古くは江戸時代、時々見かけるようになった外国船から江戸を守るため、幕府より湾岸警備の命を受けた会津藩がこの一帯に砲台場を作り、その後、今度は日清戦争のさなか、旧日本陸軍によって明治28年に新たに砲台が竣工されました。そのまま軍により第2次大戦まで使用され、終戦後は自衛隊が管理し、今でも特別な見学会以外は一般人立ち入り禁止となっているところ。未だ簡単には見る事は出来ない貴重なチャンスです。

重厚な石造りの切通し隧道を中に下っていくと、いくつも横穴があり、それぞれが井戸だったり、弾薬庫だったり、用途別の土中の部屋になっています。

横穴の部屋の中は暗く、場所によってはライトがないと何も見えません。

使用されていた当時はもちろん照明があったのですが、なにせ弾薬庫を抱える地下要塞ですから、いろいろな工夫をしてかなり神経質に明かりを取っていたそうです。それにしても現代とは違って不便が多いだけに知恵を使ってますね~。歴史だけでなく当時の知恵や工夫を知ることも面白い!

そんな詳しい説明を受けながらツアーは進みます。

砲弾を下から供給する部屋を見て、階段を上って地上に出ると、こんな感じにお~きく視界が開けた丘の上です。

この穴は実際に大砲があったところ、砲座です。1つの砲座に2つの大砲が設置されていました。この砲座の穴が3つ並んでいます。この第3砲座は戦後埋められてしまい、2018年に横須賀市によって手掘りで掘り出され、非常に保存状態が良いのです。そしてかなりデカいです! 穴の中から2本の大砲が海を向いていた姿を想像しちゃいますね。

ちなみに江戸時代、ペリー来航の前の1837年に、救助した日本人漂流民7人を乗せて来航した米国商船モリソン号は、当時の「異国船打払令」により、ここからの砲撃を受けました。しかし残念なことに砲弾は全く船には届かず、モリソン号は「歓迎の祝砲」と思ったそうな(笑)

そんな愉快な?話を思い出していたらこの千代ケ崎砲台跡の見学は終了。そしてランチの時間となりました。

この歴史遺産の周りにはまだトイレも、お土産屋さんも、レストランも全くないので、マイクロバスで浦賀港まで戻り、大型バスに乗り換え、観音崎にあるホテルでカレーのランチです。

 

すっかり横須賀名物として定着したカレー、名前も「海軍カレー」「海自カレー」やら色々です。店によって味もそれぞれ違います。

その上、「海自認定書付き」「海軍直伝レシピ」とか、ま~色々あるんですね。

実はすご~くカレー好きなスタッフH、仲間内ではカレー部副部長(メンバー2人)、都内のカレー有名店を食べ歩き、インドにまで行って本場のカレーを食べ、家ではご飯にレトルトカレーを温めずにそのままかけて(めんどくさいので)食べるツーな男です!

これがホテルの「観音崎砲台カレー」ライスは砲台、スペアリブが大砲、そしてニンジンとジャガイモを丸く切り、オリーブと共に砲弾に見立てています。

大きく「海軍カレー」と呼ばれるのでしょうが、砲台は陸軍が作ったものなので「陸軍カレー」が正解なのか?などと思いつつ頂くと、上品なヨーロピアンテイスト、大砲という程パンチはないですが、カレー自体も砲台のスペアリブも美味しいです。欲を言えば、も~ちょっとルー掛けて~!

 

ランチの後は通称「浦賀ドック」の見学です。このドックに関わりの深い、歴史にとても詳しい先生がガイドしてくれます。

この住友重機械(株)浦賀工場内にある船のドッグは明治32年に、函館で戦死した中島三郎助の遺志を継いで建造。

平成15年閉鎖されるまで、1世紀以上にわたり約1000隻もの船が造られました。

浦賀ドックは全国で2カ所しかないレンガ造りのひとつで、貴重な近代産業資産であり、浦賀の発展を牽引してきました。

全体の構造、機能、材質、どうやって使われたのか、どんな船が作られたのか、ま~とにかくドックや浦賀の歴史に関して知らない事は無いくらい詳しい先生の説明のお陰で、まったく興味のない人が見たらただの古い工事現場?のようなこのドックの中に船が見えてきました。

歴史遺産の見学は自分に知識欲があって、説明してくれるガイドさんがいれば完璧! それがないとただの廃墟です。

現在、横須賀市はガイドさんを養成中だそうで、歴史好きのお客さんもきっと満足出来ることでしょう。

 

ドック見学中の色々と勉強になるお話の中で特に印象に残ったのは「ペリー来航」の時のお話。

浦賀に来た時に港の入り口を少し通り越してしまったペリーさんの船。「しまった!」と思い、船を少しバックさせました。

これを見た湾岸警備担当の会津藩の皆さん、「ぶったまげた~!こりゃ、かなうわけなかっぺよ~!」(会津弁あってますか?)となってしまったそうです。日本にはまだ船をバックで走らせる技術がなかったのです。

ペリーさんてやはりセブルス・スネイプ先生に似てますね。

この浦賀ドックから、お次は浦賀港クルーズです。 軍港クルーズでお世話になっているクルーズ会社の最新の船!いいですね~!

出来ればこんな船をプライベートで貸し切ってパーティーとかやってみたい。。

それはともかく、長細~い浦賀港を快適にグルっと1周します。クルーズ中ずっと船内に浦賀港の生解説が流れます。

砲台、ドッグのガイドの方々の学術モードとは少し違う、DJ系かっこいいトークですが、実にクルーズにハマってます!しかも解説の内容はしっかりと実に正確!さすがです。。

このクルーズで本日の横須賀視察ツアーは終了。1日だけですが、非常に興味深い浦賀の歴史に触れ、私の中の知的好奇心は「満足した!」と言っております。

砲台跡の整備や、ガイドの養成など、課題はあるでしょうが、やはり横須賀はポテンシャルが高い!というか、観光資源がこんなにあってホントに羨ましいです。

このコース、次はツアーの添乗員として再訪出来る事を願います。

スタッフH

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